2011年4月24日日曜日

震災から ひと月半

震災から、ひと月半。
 菅政権は「震災を受け、社会保障にあまりお金はかけられない」と、
集中検討会議で、医療と介護を抑制。軽い症状なら医療保険の対象外に、
要介護度が軽い人を介護保険の対象外にする案を議論しています。
年金も、高所得者の基礎年金を減額、公的年金等控除を減らし増税する案もあります。
そして、消費税を上げる議論です。
 
 小沢昭一さんが、今朝の朝日新聞で「絆を強調 ちょっとだけ心配」と
インタビューで答えています。
敗戦後の日本は、昨日まで「鬼畜米英」だったものが、がらりと「アメリカ礼賛」になり、
それまでの「一億一心」から、正反対の「てんでんばらばら」になった・・けれど、
「今度こそ貧乏をバネに自分の好きな生き方をしよう」という希望があったといいます。
 心配なのは、今回「一致協力」「絆」が強調され、あの忌まわしい「一億一心」への
逆戻りにならないか、いつの間にか意味がすり替わらないように気をつけなければ。
という内容です。
 私も、「震災復興にお金がかかるのに、震災のためという消費税増税に反対するなんて
ダメなんじゃないか・・」「医療費上がっても、年金下がっても文句(意見)はいいづらい・・」
なんてことに、なりつつあるんじゃないかと思うことがあります。
 道内でも、空港もホテルも観光客が減り、ホテルで働く人は自宅待機の人もいます。
ホテルを休業するところも出て、タクシーも食材を納入していた業者も、関連会社を含め
大変です。免税店の駐車場は、大型バスでいっぱいだったのに、ガランガラン。
市長は「自粛していないで、GW出かけてください」と言うけれど、
先行き心配でお金を使えない・・そんな余裕ない・・という人が多いのではないでしょうか。

 一方 あまり騒がれないまま、政党助成金の初回分80億円の支払いが行われました。
「震災増税が言われる中、被災者に尽くすべき人が炊き出しに並ぶような違和感」(朝日新聞)
を、私も感じます。
 日本のありようを真剣に考えて、復興と税金の集め方・使い方を、
国民の目線で議論してもらいたい。
原発増設の予算は・・アメリカ軍への思いやり予算は・・大企業法人税減税は・・
このままでいいのか。もう、これらも見直しの議論に入れるべきです。
そして、被災地の仮設住宅など、早く支援を。
 
 今日は、いっせい地方選挙後半戦の投票日。
前半戦も含め、それぞれが掲げた公約を実現するために議員は、どう行動しているのか
国民(市民)の議会ウォッチングがホントに大事です。