震災から、ひと月半。
菅政権は「震災を受け、社会保障にあまりお金はかけられない」と、
集中検討会議で、医療と介護を抑制。軽い症状なら医療保険の対象外に、
要介護度が軽い人を介護保険の対象外にする案を議論しています。
年金も、高所得者の基礎年金を減額、公的年金等控除を減らし増税する案もあります。
そして、消費税を上げる議論です。
小沢昭一さんが、今朝の朝日新聞で「絆を強調 ちょっとだけ心配」と
インタビューで答えています。
敗戦後の日本は、昨日まで「鬼畜米英」だったものが、がらりと「アメリカ礼賛」になり、
それまでの「一億一心」から、正反対の「てんでんばらばら」になった・・けれど、
「今度こそ貧乏をバネに自分の好きな生き方をしよう」という希望があったといいます。
心配なのは、今回「一致協力」「絆」が強調され、あの忌まわしい「一億一心」への
逆戻りにならないか、いつの間にか意味がすり替わらないように気をつけなければ。
という内容です。
私も、「震災復興にお金がかかるのに、震災のためという消費税増税に反対するなんて
ダメなんじゃないか・・」「医療費上がっても、年金下がっても文句(意見)はいいづらい・・」
なんてことに、なりつつあるんじゃないかと思うことがあります。
道内でも、空港もホテルも観光客が減り、ホテルで働く人は自宅待機の人もいます。
ホテルを休業するところも出て、タクシーも食材を納入していた業者も、関連会社を含め
大変です。免税店の駐車場は、大型バスでいっぱいだったのに、ガランガラン。
市長は「自粛していないで、GW出かけてください」と言うけれど、
先行き心配でお金を使えない・・そんな余裕ない・・という人が多いのではないでしょうか。
一方 あまり騒がれないまま、政党助成金の初回分80億円の支払いが行われました。
「震災増税が言われる中、被災者に尽くすべき人が炊き出しに並ぶような違和感」(朝日新聞)
を、私も感じます。
日本のありようを真剣に考えて、復興と税金の集め方・使い方を、
国民の目線で議論してもらいたい。
原発増設の予算は・・アメリカ軍への思いやり予算は・・大企業法人税減税は・・
このままでいいのか。もう、これらも見直しの議論に入れるべきです。
そして、被災地の仮設住宅など、早く支援を。
今日は、いっせい地方選挙後半戦の投票日。
前半戦も含め、それぞれが掲げた公約を実現するために議員は、どう行動しているのか
国民(市民)の議会ウォッチングがホントに大事です。