2019年10月3日木曜日

教育

1970年頃、若者を無気力、無関心、無責任「三無主義」と言ったそうです。最近は、会社で意見を言わない、付き合わないなど「三(さん)ない」という若者を揶揄する言葉があるようです。

2014年安倍政権は、自らかかげる「教育再生」を一気に進め、憲法9条の改悪をめざし、さらに、日本を世界でもっとも企業が活躍しやすい国にするため、企業に従うモノ言わぬ労働者を、教育の中でつくることを進めてきました。で、あるのに、さも個人が悪いような揶揄のされ方は筋が通りません。

札幌市は、2030年のオリンピックを招致したいとし、新幹線の札幌延伸、アクセス道路の建設、駅前再開発など、2030年に照準を合わせ、開発しようとしています。

現在、市内の小学4年生には「ボクと新幹線」という冊子が配られ、副読本として使われています。発行は、札幌市や函館など北海道新幹線建設促進関係自治体連絡協議会。編集は、札幌市の新幹線推進室。協力は北海道、JR北海道、札幌市教育委員会です。「いいこといっぱい新幹線。まちどおしいなぁ」と表紙に書かれています。

「いいこといっぱい」と学んだ4年生は、新幹線開通予定の10年後は、19歳か20歳です。赤字を理由にJRの在来線がなくなり不便していないでしょうか。新幹線工事で発生した要対策土(ヒ素や鉛など重金属を含む土)は、将来にわたって安全に処理されるのでしょうか。

それら開発予算は、国費もありますが、市債や建設債であらたな借金をすることになります。「平準化」といって、将来の人にも負担してもらうという考え方で、借金をします。子どもたちの未来に責任をもった議会での論戦をしたいと思います。