2019年11月11日月曜日

ME TOO

11月号の「広報さっぽろ」。特集は「知ってほしい身近な問題 DV」です。

「NPO法人 女のスペース・おん」代表理事のインタビュー記事も載っています。

ずいぶん前のことですが、DVの相談を受けたことがあります。ご本人からの電話に、「女のスペース・おん」でアドバイスをもらいながら対応しました。
「まずは身の安全を」と思い、シェルターに入るよう手を尽くしましたが、本人が決意できませんでした。「なぜ、逃げられないのか」そう思いましたが、あまりの恐怖で「逃げたら怒られる」という心理状態や「お前なんか、どこにも行くところがない」と言われ続け、相手のコントロール下に置かれていることがわかりました。今でも、時々思い出し胸が痛くなります。

広報さっぽろを読んだその日、約束をしていた「ME TOO札幌:性犯罪における刑法改正プロジェクト」の方たちと、小形幹事長とともに懇談をしました。

2017年、110年ぶりに性犯罪に関する刑法が改正されましたが、強制性交等罪(旧・強姦罪)の成立には「暴行や脅迫があったと認められなければならない」という要件は残され、3年後までに見直しを検討する「附帯決議」とされたのです。その3年となる来年には、見直しを行い、現行規定でも不十分なところの刑法改正をするよう意見書を上げてほしいので、全会派をまわっているとの事でした。私たちも、全会派が一致できるよう努力しようと決意した懇談となりました。