2021年7月28日水曜日

「#選手かわいそう」

 7月23日、東京オリンピックが開会しました。東京オリ・パラ特別措置法により、大会の円滑な準備や運営などを図るためとして祝日を移動し、10月11日の「スポーツの日」を開会式の23日に、前日の22日を「海の日」に。さらに閉会式の8月8日を「山の日」、翌9日を「振替休日」にしています。はたして、円滑な運営になっていたのかは、今後検証しなければなりません。

この原稿を書いている7月26日現在、本格的な競技が始まり、困難の中、力を尽くすすべての選手の姿が感動を呼んでいます。一方コロナ感染者は東京・札幌、そして大会関係者にも増え、来日した選手が陽性のため棄権する事態です。


オリンピックの運営でも命や人権が危険にさらされ、ツイッターで「#選手かわいそう」がトレンド入りしています。

2013年東京オリ・パラ招致委員会が、IOCに提出した「立候補ファイル」では、「(7.8月の)この時期は晴れる日が多く温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる、理想的な気候」とアピールしました。しかし、当時から東京の猛暑は様々な課題が表面化していました。


同年IOC総会でのプレゼン「お・も・て・な・し」では、「おもてなしという言葉は、なぜ日本人が互いに助け合い、お迎えするお客さまのことを大切にするかを示しています」と訴えましたが、おもてなしとは程遠い実態が、次々明らかになっています。


「濃厚接触選手との対戦拒否ができない」、選手村は「壁やベッドが段ボールの部屋、テレビ・冷蔵庫、窓がない部屋、トイレ不足」このような事実が、世界に発信されています。

「命」を守るため大会中止の決断を下すのは政治の責任です。早晩、国内外から批判が爆発するでしょう。





2021年7月7日水曜日

第2回定例議会代表質問  「市長に伺います お答えください」

 市長は、新型コロナウイルス対策について、今年5月最高の感染を記録した時期の、テストマラソンやGoToトラベルの影響について「特定のイベント等が要因ではなく、年度替わりの移動やゴールデンウイーク中の道外からの人の流入が多い時期であったことに加え。変異株の感染力の強さが感染拡大に影響を与えた」

東京オリンピック競技開催による人流増加については、「様々な対策を実施しているところ。沿道応援の自粛や厳格な制限も検討すべき」

競技開催に伴う医療への負荷は「大会関係者からの感染が広がらないよう、市の医療に影響を与えないよう、感染症対策全般について市民・道民に説明することなど、知事と連盟で   

組織委員会に要望した」などの答弁がありました。


6月、ウガンダの選手団が、全員ワクチンを接種していたのに、来日した時の検査でデルタ株に感染していたことが明らかとなり、できうることをしていても、陽性であったことから、競技の開催は感染リスクをいっそう高める危険性を裏付けました。 

「GW中の人流が第4波に影響した」と認識しながら、大量の人が世界規模で移動するオリンピックは開催する。「感染が広がらないよう要望した」と言われても、不安が増すばかりです。

五輪選手は、オリ・パラに焦点をあて練習を重ねますが、コロナにより練習ができない、ワクチンが打てないなどの不平等が起こっています。

あらためて、東京オリンピックは開催すべきではないと思います。