半年前発行の雑誌を読み返すと「未来を決めるのはコロナではない」という文字、アメリカの作家で昨年出版された本の紹介見出しでした。
世界中で翻訳出版されているこの本に興味がわき、本屋さんに向かいました。次の議会準備にも大いに参考になります。
読み始めて間もなく「レーニンはかつて、何十年も何も起きない時期もあれば、数週間で数年分の変化が起きることもあると言った」とあり、著者は「不自然な速度で出来事が起き、壊滅的な、ときには致命的な影響が生じる」と続けます。
まさしく「異常気象」による、農作物への影響、牛の熱中症。8年間で13回の浸水被害を受けた福岡での豪雨災害。そしてコロナによる医療崩壊などが起こっています。
そこで大事なのは、次の災厄に怯えつつ暮らすのではなく、しなやかな回復力を培っておくことであり「予防と準備にかかるコストは、危機発生後に効果のない対策をとることで生じる経済損失と比べれば、微々たるものだ」との文章に、アベノマスクが目に浮かび、胸がすく思いがしました。
本書は「コロナ禍により人々が旧来の固定観念から解放された今こそ、実は、新しい社会を築くチャンス。残酷なパンデミックが、変革と改革の可能性を作り出している。新しい世界への道は開かれた。その機会をつかむか、ふいにするか、それは私たちしだいだ」と締めくくっています。チャンスを逃さず、新しい世界をつくりたい思いで読み返しています。