2019年8月19日月曜日

猛暑

日中気温が高くても夕方には下がり、過ごしやすいのが「北海道の夏」のはず。
ところが今夏、札幌ではこの原稿を書いている時点で9日間連続の真夏日、最低気温が25℃以上の夜「熱帯夜」もありました。寝苦しさが続くと、疲れがとれず体力が落ちてしまいます。熱中症予防には、水分や塩分の補給とともに体を休めることも大事なのだそうです。

7月28日大阪府枚方市の遊園地で、28歳の着ぐるみバイトの方が熱中症で亡くなりました。約17㌔の着ぐるみを着て、午後は33℃の中、園内をまわり来訪者とふれあい、閉園後28℃ある夜、屋外ステージでダンスの練習を終えたところで、歩きづらくなり意識を失ったそうです。

着ぐるみを着る時間には制限があり、通気性や軽量化など改良されているようですが、それではこの猛暑から命を守ることができませんでした。

若者に、毎日新聞がツイッターで「時給1500円になったら何をしたいか」を聞いたところ、約3割の方が「病院にいきたい」と回答したそうです。病院に行くための休みがとれない、受診するお金がないなど、健康を削って働いている姿が想像できます。 

亡くなったバイトのかたは、どうだったのでしょう。詳細が明らかになっていませんので、想像でしかありませんが、休憩したいと言えなかったのかもしれません、この苦しさを我慢しなければ仕事を失うと思ったかもしれません。人間らしく自分らしく働き、安心して暮らせる働き方。本当の改革が急がれます。