2017年2月25日土曜日

補正予算


「もう一度だけ、申し込んでみたい」。10年以上、市営住宅を申し込み続けている女性の言葉です。病気が悪化し引っ越しせざるを得ないのですが、これからの暮らしを考えたら市営住宅に入りたいのです。

私は昨年、第3回定例市議会の委員会で2000年からの市営住宅が建替え事業で、97棟1264戸減っていることを明らかにしました。2014年募集では、22年以上申し込み続けた131人中、当選はわずか9人。「何年も空き家になっているところがあり、空いているなら入りたい」と希望する声はたくさんあり、せめて減らした戸数は建てて入居者を増やすよう求めました。

現在出されている補正予算案に、2016年度予算14億円だった市営住宅運営管理費に5億円の補正が組まれました。「市住空き家の修繕を積極的に行い、毎年800戸ほどの募集計画を900戸にし、入居者を増やして家賃収入を得たい」と説明しています。

市住の空き家は現在、事故物件・建替えのための政策空き家を除き、1260戸あります。全て修繕し入居できるようになると、家賃収入は約3億円増えます。この分野に税金を使うことは、市民は低廉な家賃で住まいを確保でき、市の収入が増え、修繕の仕事も生まれる、一石三鳥です。

一方、2017年度予算の概要では「公有財産の戦略的な活用」に、市住余剰地の売却が含まれており、建替え事業で戸数を減らし、余剰地をつくることは計画的に行うとみられます。

2月21日から始まる予算議会の準備に力が入る日々です。

<東区民報より>

2017年2月3日金曜日

報道する力



新年、おしゃれをしたので
記念にパチリ
『メリル・ストリープ』 ニュージャージー州で生まれ育った女優さんです。

1月、米ゴールデン・グローブ賞を受賞しました。彼女はこの授賞式で「選挙中、障がいを持つ記者の真似をしたトランプ氏の演技に、あぜんとした」という内容のスピーチを始めました。

「権力者が公の場で他者をばかにしようとする衝動に身をゆだねてしまえば、あらゆる人たちの生活に波及し、人々に同じことをしてもいいと、許可を与えることになるのです。
侮辱は侮辱を招き、暴力は暴力をあおります。権力者が立場を利用して他人をいじめれば、私たちはみな負けるのです」。

世界が注目する授賞式でのスピーチですから、すぐ世界に発信され、私も知ることになりました。

スピーチの最後は「私たちには、報道する力を持ち、どんな横暴に対しても厳しく批判する信念を持った記者が必要です。だからこそ、建国者たちは報道の自由を憲法に定めたのです」と、報道機関を支えなければならないと訴えました。

共謀罪を国会に提出したい安倍首相は、日米首脳電話会談で、トランプ氏の姿勢に言及することなく「期待する」と持ち上げました。権力を乱用して人権を弾圧し戦争が始まる、この歴史を繰り返さないため、創刊89年のしんぶん赤旗の役割を、この時代だからこそ改めてかみしめています。

<東区民報より>