2022年9月15日木曜日

丘珠空港「将来像(案)」と「日米共同訓練」

 「丘珠空港の将来像(案)」について、今月から札幌市と周辺住民との意見交換会が始まりました。

将来像の「概要」には『1998年に取りまとめた「空港整備に関する基本的な考え方」は、「滑走路延長は100m(全長1500m)」「~空港周辺の生活環境の保全を図る」など、地域住民との合意内容を記載した重要なもの』と書かれています。しかし、滑走路は1800m程度への延伸。現在1日夏期往復で30便、冬期28便を通年70便程度に増やし、運用時間も拡がります。便数も時間も増えれば騒音被害の拡大は避けられません。

騒音調査は、民間と自衛隊ヘリコプターすべての騒音を測定したと説明していますが、頻度や何機飛んだのかは不明です。

丘珠空港の設置管理者は防衛大臣。施設面積の88%は防衛省、残りが国交省の管轄です。

滑走路が延伸された丘珠空港が、自衛隊基地としてどのような役割を果たすのか「将来像」ではまったく触れていません。

意見交換会が始まった矢先の2日、防衛省は陸上自衛隊と米海兵隊の日米共同訓練の概要を発表「オスプレイ6機程度、丘珠駐屯地など自衛隊施設に飛来する」とあります。つまり初めてオスプレイの訓練で丘珠空港が使用されるのです。

防衛省から札幌市への「お知らせ」には、期間・部隊・場所等が書かれていますが「本内容は変更される場合もあります」と※印がついています。お知らせだけで一方的にオスプレイがやって来る。こんなことが許されるのか、滑走路の延伸に「待った」をかけなければと怒っています。