2023年6月23日金曜日

敬老パスの利用を広げて

「敬老優待乗車証(敬老パス)を改善してください」との陳情が、厚生委員会にかかりました。札幌で70歳以上の人口に対する敬老パスの交付率は82.8%ですから、多くの市民に喜ばれていることがわかります。


陳情は、敬老パスの利用者負担(利用額)はそのままで、タクシーやJRでも利用できるようにしてほしいという内容です。


共産党市議団は、昨年末から「敬老パスアンケート」を行い、短期間の取組でしたが、1388通もの回答が寄せられ、改善要望の設問に「タクシーやJRへの利用拡大」を求めるものが一番多く、「自宅近くのJRは敬老パスが使えず、バス停まで歩くことはできない」など、具体的な声を聞くことができました。

委員会では、改善することでタクシー事業者やJRにとっても利用者が増え、コロナで落ち込んだ交通事業者への支援にもなると求めましたが、「制度の目的は、高齢者を敬愛するとともに外出を支援し、明るく豊かな生活の充実を図ること。その結果として、活動することによる経済の活性化にも資する面がある」という答弁でした。


検討すらしない対応に「高齢者への敬愛」とはなにかしらと強い矛盾を感じました。


しかも18年も前の平成17年に行った調査の回答をもって、今後の制度の在り方について「現行のままでいい」「見直して縮小」の設問への回答が、世代で捉え方の違いがあると示しましたが、今の意向を聞いてほしいものです。

「継続審議」になりました。引き継きみなさんとご一緒に、実現にむけ頑張ります。