2021年6月9日水曜日

混乱のおおもと

 新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。予約受付当日、75歳以上の方やご家族は、朝から電話をかけっぱなしだったのではないでしょうか。それでも「予約がとれない」、さらに「電話が繋がらない」事態が起こりました。


同時に、コロナ対応に追われる医療機関は、ワクチン受付で疲弊を加速させることになりました。


予約前日、市の担当課は「ワクチンは十分な量が確保されているので、慌てずに予約してほしい」と報道しましたが、対象者に届いている書類には「当面ワクチンの供給が限られていることから、接種を希望される方はできるだけ早めの接種をおすすめします」と書いてあり、「予約が心配で眠られなかった」という方もいたほどです。


菅首相は「1日100万回の接種」「7月末を念頭に(接種を)終えたい」と発言し、自治体に求めますが、ワクチンがいつどのように入るか等の行程を示してこなかったのですから、現場は混乱しました。


臨時議会で、国に対し「新型コロナウイルス感染症対策に関する指定都市の権限強化等を求める意見書」を、全議員で提出しました。


そして日本共産党市議団は、市長に緊急の申し入れを行い、会場や周辺の感染予防と、市内中心部まで行かなくても接種できるよう、各区に集団接種会場を設置し、会場までの移動支援をすること。介護施設入所者や職員への出張接種の実施。新聞などで、今後の見通しや方法等、わかりやすく案内することなどを求めました。