1月26日、都市計画審議会(都計審)で都心アクセス道路(1000億円道路)の都市計画変更案が審議されました。都計審には「都心アクセス道路に反対する会」などから3本の反対・見直しを求める意見書が提出されており、審議委員の田中議員(西区)は「試算通りの需要は見込めない」「事業費の市負担分はコロナ対策に使うべき」と発言しました。
都計審の委員は、学識経験者・市議・関係行政機関・市民公募の計24名で構成されています。市民公募の委員から「前回は賛成だと思ったが、これは市民意識と乖離している。市民の同意が得られないと思う」との発言がありました。学識経験者からも「市の説明がなされたが納得いかない」と意見が出ました。
採決の先送りを求めた声に「都市計画審議会条例」を確認する一幕もあり、「市側が事業採択に向けた国のスケジュールに間に合わないとして採決を決めた」と報道されました。会長を除く出席者22名中5名が保留、1名が反対。保留の委員から議事録には委員の賛否態度を記入することが求められるなど、都計審としては様々異例の結果となりました。
今後、国の「新規採択時評価」に移り、そこで費用対効果や必要性の確認などが行われ、方針決定・新規事業採択の流れになります。2021年度札幌市予算の「創成川通機能強化検討調査費」は300万円ですが、計画通りに決まれば1200億円以上もかかる事業です。
市民合意が得られるとは思いません。事業の見直しを求めます。