2020年12月19日土曜日

いざという時

 私の大好きなお店が「年内で閉店する」と聞きました。昨年の今頃は賑わっていましたので、コロナの影響であることは間違いなく、なんとも言われない悲しい気持ちになりました。

政府の施策に「持続化給付金」等があります。札幌で、どれだけの事業者が活用できたのかを調べましたが、経済産業省は「持続化給付金は外部委託しているため、自治体ごとの数は把握できない」と言い、雇用調整助成金について北海道労働局は「自治体ごとの事業者単位の公表はしていない」と言います。これでは、必要な人に届いているのかわかりません。

新聞には「基金取り崩し」の記事。札幌は貯金に当たる財政調整基金の残高が昨年度末より56億円減る見通しと報道されました。また、税収の落ち込みということで「収入が減少した個人や法人に税の徴収猶予の制度を設け、猶予承認は30億円に上る」とも書いてあります。しかし、税は免除でなく猶予ですから、1年後に当年度分と猶予分を合わせて納付するしくみです。

財政調整基金は、いざという時のため100億円は確保しておきたいそうですが、新聞の表をみれば56億円減っても、150億円以上あることがわかります。コロナ関連で基金を崩しましたが、地方創生臨時交付金が入った中から、53億円を基金に振替(戻し)ましたので、心配ありません。

まさに今が「いざという時」です。まず、冬の暖房費の捻出に頭を抱えている事業者や市民に支援がほしいものです。

<東区民報かけある記より>