本が好きです。
頭が疲れてくると、帰宅途中、駆け足で本屋さんの中を一周、気にいった本を1・2冊購入します。その本が大抵おもしろいのです。
最近では「ことわざ生活こっち編」がおもしろい。「木を見て森を見ないー細部に気をとられ全体を見ようとしないー。たしかに全体を見ることは大切。・・たとえば・・」と続きます。そして、定期購読している雑誌にも興味深い記事がありました。
日本は、GDP(国民総生産)世界第3位、豊かな国と言われてきました。しかし相対貧困率ではOECD24ヵ国中、メキシコ、アメリカ、トルコ、アイルランドに次ぎ、日本は5番目。貧困率上位の国になっており、国連の「人間の豊かさ」を図るHDI(人間開発指数)で日本は20位です。それでは、国連がいう豊かさとは?「良い教育をうけているか、人間らしい生活ができる収入を得ているか、どのくらい健康で長生きできるか」が、豊かな生活ができる指標だそうです。
そうすると安倍政権は、基礎年金を下げ、非正規労働者を増やし、教育費の負担は重く、受診を我慢する人が増え「人間の豊かさ」を支える社会とは、まったく逆を向いていることがわかります。
私はたくさんの方と出会いますが、自分の暮らしが大変になれば、もっと大変な弱い立場の人を非難してしまうこともあるようです。しかし、それが社会保障を改悪する口実に使われてきた一面もあると思います。「この生き苦しさは何か」と感じている人は多いはず。
一本の木が手を繋げば森になる。
なんて、考える読書タイムでした。
東区民報 かけあるきより