記者会見会場。本番少し前の時間です。机にあるのは、私の経歴書と写真です。
私はマイクの前に座っています。衆議院小選挙区2区の候補になりました。
最近の相談で、ガスを止めたという人が何人もいました。「止めた?止められた?」と私は聞きました。それは、滞納して止められたのではなく、生活を切り詰めても、基本料金を払うのがきつくて止めたというのです。「水道や電気と違い、止めても命にかかわらないから・・」と言いました。なかなか仕事につけず、少しの間と思って援助した親も共倒れ・・。見かねた近所の人や、大家さんが相談に連れてきてくれることも増えました。彼らは、30代40代です。
消費税が5%になった1997年、彼らは高校生か20代です。消費税は社会保障のためだ、次世代に借金を残さないためだ、と言いました。当時、次世代だった彼らは今、非正規労働が増え、安定した仕事につけません。失業しても、安心の社会保障はなく、苦労しています。就職活動に電話は必要です。携帯にも、高いガソリン・灯油にもかかる消費税。消費税は納める側には、残酷な税金なのです。切り詰められるだけ切り詰めて暮らしている人に、これ以上どこを切り詰めろというのでしょう。税金の原則は、能力に応じて負担する「応能負担」なのです。
国税庁の資料に驚きました。年間所得が1億円を超えると、所得税率が下がっていくのです。
1500万所得の人と、100億所得の人の税率が14~15%と、ほぼ同じなのです。この不平等を正したら、税収が増えるじゃないですか。
という訳で、大きな決意をしました。前出の彼らに、今夜報告をしました。「応援するよ!」「うれしいよ!」と、言ってもらい、緊張の頭痛が和らいできました。