『シチリア!シチリア!』を観てきました。
イタリアの町 シチリアで、貧しい家庭に育った「ペッピーノ(男の子)」の人生が、その時代とともに描かれています。
1930年頃ペッピーノは、チーズ3つと引き換えに出稼ぎに出されます。
私はちょうど今、この時代の日本のことが書かれている本を読んでいます。
乃南アサ著「地のはてから」
大正15年(1926年)小学校を卒業した、「とわ(女の子)」が奉公に出されます。
この、とわの人生が書かれています。
映画も本も、戦争前には大量の失業者・・一握りの大金持ちと餓死するほどの貧困層。
どちらにも出てくる、本当は戦争になんか行きたくないという人・・。
私たちの、わずか一世代か二世代前の時代の事です。
ペッピーノは、共産党から立候補するのですが・・
妻と子どもたちとお祝いをするシーンがあります。
なんのお祝いだと思う?と言うペッピーノに、子どもたちが「お父さんは落選したけど、
票は増えたの?」と聞くのです。
ブ~っと、ふきだしてしまいました。
お祝いは、妹か弟が増えるんだよ ということでした。