2011年1月23日日曜日

「買い物手伝ってくれたら助かるなぁ」by83歳Aさん


訪問中出会ったネコ。
『うるさ~い!』と思っているんでしょ!?
 訪問先で出会った83歳のAさんは、奥さんを亡くして一人暮らしでした。
足腰が痛くてつらそうです。
買い物はタクシーで月3回まとめ買い。タクシー代を含めて1回7~9千円以内。
自宅のお風呂は壊れているので、タクシーで月1回銭湯へ。
灯油を、ポリ容器から玄関の90リッタータンクに入れようとして、ひっくり返したそうです。

介護認定は受けていますか?と聞くと、「まだ元気だし、受けるにはどうすればいいのか
わかんないし」・・寝たきりくらいにならないと、申請できないと思っていたようです。

中島京子著の小説「平成大家族」の中で、こういう場面があります。
「今日は介護の調査の人が来る日。おばぁちゃん、いいとこ見せようとしないでね。
要介護1か要支援2か瀬戸際なんだから。」
孫が「ヨウシエンて?」と聞くと、娘が「老人いじめよ。介護認定が6段階から7段階になったの、
なぜだと思う?要介護1だった人を要介護1と要支援2に分けて、要支援2の人は給付金を
うんと減らすのよ。給付対象者を足切りして、軽い人には筋トレさせて、できるだけ長いこと
給付対象にならないでもらおうってのよ。」
このおばぁちゃんは、認知症がすすんでいたのか要介護2になりました。

以前訪ねたお宅では「両親の介護度が上がったら(介護保険料を払っているし、介護が、うんと必要という事なので)利用料は下がると思ったら、負担が増えて驚いた。社会保障の制度として、おかしいんじゃない?」と聞いたことがありました。

介護保険料・利用料の軽減と、特養などの整備をすすめて、安心の介護制度にしなければダメですね。

Aさんが、ディサービスで週1回でも、ゆっくり安心してお風呂にはいれるように、早くしなくちゃ。