2020年12月15日火曜日

医療提供体制

 気温が低くなり道路が凍って「車道も歩道もツルツル」の季節が来ました。

札幌では、毎年、表面がスケートリンクのようになり、転倒による負傷者がでます。高齢になるほど、転倒による重傷者が増加し、運転していても歩いていてもハラハラします。

先日「今年の冬は、転んでケガをしても受け入れてくれる病院があるだろうか」という心配の声を聞きました。


11月、新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省のアドバイザリーボードが「北海道などは、特に医療提供体制について、各地でコロナの診療と通常の医療との両立が困難になり始めている。このままの状況が続けば、通常の医療では助けられる命が助けられなくなる」と警鐘を鳴らしました。まさに札幌市の現状です。


第4回定例議会で、日本共産党の代表質問に対して、市長は「(コロナによる)入院患者の急増により、医療提供体制はひっ迫し、厳しい状況が継続しているものと認識している」と答弁。医療機関の人員体制については「平常時から感染症の拡大に対応できる人員配置が理想であるが、一病院で対応するには限界があるので、医療圏全体で整備していくことが必要」と認識を示しました。「理想だけれど」で済まされません。市内だけでなく全国の多くの医療機関は、コロナ前からぎりぎりの人員体制でした。国際基準に照らした改善が必要なのです。


緊急に、医師・看護師の増員、医療従事者への継続的な手当の支給、医療機関への財政援助を実施すべきです。

<東区民報かけある記より>