2017年2月3日金曜日

報道する力



新年、おしゃれをしたので
記念にパチリ
『メリル・ストリープ』 ニュージャージー州で生まれ育った女優さんです。

1月、米ゴールデン・グローブ賞を受賞しました。彼女はこの授賞式で「選挙中、障がいを持つ記者の真似をしたトランプ氏の演技に、あぜんとした」という内容のスピーチを始めました。

「権力者が公の場で他者をばかにしようとする衝動に身をゆだねてしまえば、あらゆる人たちの生活に波及し、人々に同じことをしてもいいと、許可を与えることになるのです。
侮辱は侮辱を招き、暴力は暴力をあおります。権力者が立場を利用して他人をいじめれば、私たちはみな負けるのです」。

世界が注目する授賞式でのスピーチですから、すぐ世界に発信され、私も知ることになりました。

スピーチの最後は「私たちには、報道する力を持ち、どんな横暴に対しても厳しく批判する信念を持った記者が必要です。だからこそ、建国者たちは報道の自由を憲法に定めたのです」と、報道機関を支えなければならないと訴えました。

共謀罪を国会に提出したい安倍首相は、日米首脳電話会談で、トランプ氏の姿勢に言及することなく「期待する」と持ち上げました。権力を乱用して人権を弾圧し戦争が始まる、この歴史を繰り返さないため、創刊89年のしんぶん赤旗の役割を、この時代だからこそ改めてかみしめています。

<東区民報より>